トンデムン(東大門)ファッションの発祥地、ピョンファ(平和)市場
ピョンファ(平和)市場は、チョンゲチョン(清渓川)の覆蓋工事とともに建設されました。\チョンゲチョン(清渓川)高架道路に沿って全長600mにも及ぶこの市場を建築したことは、1960~70年代のソウルの都市が変化する様子と、韓国の経済成長を象徴する一面といえます。ピョンファ(平和)市場は、衣類産業が発展していく中、内需市場において大きな比重を占め、いわゆるトンデムン(東大門)ファッションをリードするという並ぶもののない存在感を発揮していました。その反面、華やかな市場の裏側には、狭く低い空間でミシンと一心同体になったように作業に専念せざるを得なかった縫製労働者の労働と犠牲がありました。今回の展示では、1960~70年代におけるピョンファ(平和)市場の商品と労働、ピョンファ(平和)市場の人々が夢見た希望、そしてその後トンデムン(東大門)一帯に広がった影響と変化を浮き彫りにします。