1939年に開業したキョンチュン(京春)線は、ソウル市とチュンチョン(春川)市を結ぶ主要鉄道線路であるとともに、混雑する都会を離れて美しい自然の中でロマン溢れる鉄道旅行が満喫できる人気観光スポットでした。気が合う仲間とチョンニャンニ(清凉里)駅で待ち合わせて列車に乗り、近郊のテソンニ(大成里)・チョンピョン(清平)・カンチョン(江村)などの観光スポットやMT(メンバーシップ・トレーニング、親睦を深めるための短気合宿)スポットへと出かけました。心地よい列車の揺れに身を任せながら交わした会話、降りた駅、観光旅行、青年時代のMTやデートなどの思い出は今なお生き続けています。
2010年12月20日、キョンチュン(京春)線を長年走った列車「ムグンファ(無窮花)号」は最後の運行を終え、列車が走らない線路には「森の道」が造成されました。ソウル生活史博物館付近の人気スポットとなった「キョンチュン線森の道」を歩いていると、若き日の淡い思い出がよみがえります。
ソウル生活史博物館は、人々の若き日を載せて走ったキョンチュン(京春)線の輝かしくも美しかった時代へと走ります。1970∼90年代に一度は訪ねたであろう「キョンチュン(京春)線、MTの思い出」に、皆さまをご招待します。