チャンギョングンロに沿って恵化洞ロータリーからハンソンデイプク駅方面に歩いていると、道路脇の丘の上にそびえ立つ城門が目に入ります。漢陽都城の8つの城門中1つである恵化門です。東小門という別称の方がより一般的だったこの門は、朝鮮時代の都城において東北側からの出入を司っていました。江原道、咸鏡道地方へと行き交う人々に加え、遠くは女真からの使者もこの門を通りました。また、風水的な理由により閉鎖されていた粛靖門の代わりに、事実上の北門の役割も果たしていました。
今から約500年前、恵化門を管理する中で発生したエピソードをいくつかご紹介しましょう。首都・漢陽の出入り口を守り、防備していた中で発生した事件・事故を通じて、かつての恵化門の姿を思い浮かべる機会になれたら幸いです。