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お知らせ

新型コロナウイルス感染症のパンデミックのために閉ざされていた空の道を開き、ユネスコ無形文化遺産である「チェコ人形」がソウルへ来る。

  • 作成者조주희
  • 作成日2021-05-27

2016年に世界文化遺産に登録されたチェコの人形劇は、200年間受け継がれてきたチェコを代表する文化です。つくられた初期には都市間を結ぶ連絡ネットワークとしての役割を果たしていた人形劇は、ヤン・イジー・ブラット(Jan Jiří Brát、1724-1805)、マチェイ・コペツキー(Matěj Kopecký、1775-1847)など、数々の人形遣いの名人がその名を今に残しています。20世紀初頭になると、各家庭で人形劇セットを購入して楽しむほど、チェコの人にとって暮らしの中に深く根付いている文化なのです。

 

 

1本の木が喜怒哀楽のすべての感情を伝える存在になるまで、どのような過程を経るのでしょうか。舞台裏で熱演する人形遣いだけでなく、驚くべき職人技が感じられる人形彫刻師、木の人形に命を吹き込む人形絵師、美しい舞台を作り出す舞台美術家、物語と演出を担当する人形劇監督など、数多くの人々の努力によって1つの人形劇が誕生します。

 

韓国・チェコ交流展「木の人形の秘密 - チェコのマリオネット」には、このような努力の結集である126点の人形と24点の舞台や小道具が、8,260km離れた遠いチェコからやってきます。2020年から始まったパンデミックで韓国のみならず全世界の人々が苦しみの時を過ごしています。本展はこのような困難な状況を乗り越えるべく、両国が心を込めて準備した重要な展示です。

 

本展は、18世紀にチェコの流浪劇団が始まった時から20世紀、チェコの人形劇が最も盛んに発達した時期の人形や劇場、アニメーションに至るまで、多彩な内容が盛り込まれています。しかも、再現された人形工房、実際の音を出してみることができる音響室、さまざまな人形を体験する遊びの空間も設けられておりますので、大人から子供まで、皆で楽しめる展示になっています。