「パン・ジョンファン(方定煥)とこどもの日」
2018年のこどもの日を記念し、ロビー展示会「パン・ジョンファン(方定煥)とこどもの日」を開催します。今回の展示会は、子どもの幸せのために一生を捧げたパン・ジョンファン(方定煥)氏の生涯と彼が作った「こどもの日」の意味をもう一度振り返り、未来の主人公である子どもたちについて深く考える機会になればと思っています。
また、今回の展示会では、(社)セクトン会による口演童話イベントを行います。この口演童話は野外デッキで行われ、博物館を訪れる子どもやその家族など誰でも無料で観覧できます。
33年間の生涯、子どものために生きる
1899年、ソウル市チョンノ(鐘路)区にあるヤジュゲ(夜珠峴、ソウル歴史博物館とセジョン(世宗)文化会館の間)で生まれたパン・ジョンファン(方定煥)氏は、1931年に亡くなられました。33年という短い生涯でしたが、韓国の未来は子どもたちが担っていると考え、子どもの幸せのために一生を捧げました。また、子どもを人格的に独立した存在であると考え、尊重の意味を込めて「オリニ(子ども)」と呼ぶことを提案しました。そして子どもたちが読んで楽しめる純粋児童雑誌『オリニ』を創刊、さらに童話の翻案や創作活動にも努力しました。
今日はこどもの日、私たちの世界
韓国のこどもの日は1922年5月1日に制定され、1923年には行事をさらに拡大して行いました。しかし、5月1日は「メーデー」と重なることから1928年には5月の第1日曜日に移しました。毎年盛大な行事が行われましたが、日本の植民地時代には日本から弾圧を受け、1937年にこどもの日の行事が禁止されるようになりました。そして解放後の1946年にこどもの日を公式的に5月5日に制定し、1975年には祝日に定めました。
パン・ジョンファン(方定煥)氏の生涯と「こどもの日」の意味・歴史が一目でわかるよう、パン・ジョンファン(方定煥)氏の生涯を記録した年表と映像、1920年代の雑誌や新聞などを展示します。また、童謡や童詩を通じて子どもの思考と感性を育てようと努力したパン・ジョンファン(方定煥)氏の意志を引き継ぎ、家族みんなで参加して楽しめる「童謡を聞く」「童詩パズル」などの体験イベントも行います。